大腸がんを予防する食生活

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豆知識
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日本人の2人に1人が、がんになるというデータが出ております。死亡数の多い順は2017年の統計によりますと、男性は1位肺がん、2位胃がん、3位大腸がんで、女性は1位大腸がん、2位肺がん、3位すい臓がんとなっております。


女性に多い大腸がんを予防するために、国立がん研究センターの「科学的根拠に基づいた『日本人のためのがん予防法』」を参照にして、今日からできる食生活についてまとめてみました。

(文中の引用は全て国立がん研究センターの「がん情報サービス」からです)


がんの発生要因



がんの発生要因については、これが原因である!と一つには絞り込むことはできず、様々な要因が重なり合った結果に発生するものと考えられています。

ここでは、国内外の研究成果から出された要因を取り上げています。


・喫煙

たばこの煙の中には、たばこに含まれる物質と不完全燃焼で生じる化合物に、たばこ特異的ニトロソアミン類をはじめとする、発がん物質が約70種類含まれています。

これらの有害物質は、肺から血液を介して全身の臓器に運ばれ、がんの発生にさまざまな形で関与しがんの原因になります。


・飲酒

お酒の成分エタノールは、体内でアセトアルデヒドによって分解されますが、このアセドアルデヒドが、がんの原因になると考えられています。深酒や飲酒の常習化は免疫機能を低下させたり、食生活の乱れや、栄養不足にもつながり、がんの原因となることも報告されているようです。


・食物・栄養

これを食べるとがんになるとか、がんにならないとい言える食べ物はありません。

研究によってリスクが上がる食べ物、下がる食べ物が報告されています。

確実なものとしては、牛・豚・羊などの赤肉や加工肉は大腸がんのリスクを上げるとされています。また、食物繊維を含む食品が大腸がんのリスクを下げ、中~高強度の身体活動が結腸がんのリスクを下げるとされています

他には、塩分が強いものや、ハムやソーセージに多く使われる亜硝酸やニトロソ化合物などが、胃がんんのリスクを高めると考えられているようです。


・身体活動

適度な運動は、がん発生のリスクを下げることが言われていますが、報告では結腸がんのリスクを確実に下げ、閉経後の乳がんと子宮体がんのリスクを下げる可能性があるとされています。


・体格

体格の影響によるがんになりやすい、なりにくいがあるようです。

肥満・・・食道・膵臓・肝臓・大腸・乳房(閉経後)・子宮体部・腎臓のがん
成人後の体重増加・・・乳房(閉経後)のがん
高身長・・・大腸・乳房・卵巣のがん

さらに

肥満に伴ってインスリンが十分に働かなくなり、インスリンが過剰に分泌されてしまう高インスリン血症が起きたり、細胞の増殖・分化を促進するインスリン様増殖因子が持続的に増加したりすることで、結腸がんなどのリスクを上げると考えられます。

糖尿病で馴染みのあるインスリンが、大腸がんに関与している報告には驚きました。


・感染

日本人のがんの原因の約20%が感染によるものだそうです。
感染により引き起こされる主ながんは、肝がん、胃がん、子宮がんです。

子宮がんは、ヒトパピローマウイルスが作り出すがん原性タンパク質による直接的な作用で、肝がんや胃がんは、慢性の炎症に伴う細胞の壊死と再生による間接的な作用によるものなどが報告されています。


・化学物質

国際がん研究機関が発がん性があると分類したものだけでも120種類の化学物質が挙げられているようです。

職業がら被ばくするケースが問題視され、国が対応に乗り出し経緯は、まだ歴史が浅く、今後もこれらが原因とされるがんは否定できないと考えられます。


・生殖要因とホルモン

エストロゲン、プロゲステロン、アンドロゲンなどの性ステロイドホルモンが、乳房、子宮体部、卵巣、前立腺におけるがんの発症に重要な役割を果たしていると考えられています。また、ホルモン剤や抗ホルモン剤は、一部のがんのリスクを上げる一方、他の部位のがんのリスクを下げることがわかっています。

女性にとっては更年期を境に起こるホルモンバランスの変化による影響が気になります。

 

がんリスクを減らす5つの健康習慣



「日本人のためのがん予防法」の定めで、がんを予防する5つの健康習慣を提示していますのでご紹介します。


1禁煙する
  煙草を吸わない
  他人にタバコの煙を避ける


2節酒する
  飲むなら、節度ある飲酒をする


3食生活を見直す
  減塩する
  野菜と果物をとる
  熱い飲み物や食べ物は冷ましてから


4身体を動かす
  歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を1日60分程度
  息がはずみ汗をかく程度の運動を1週間に60分程度


5適正体重を維持する
  太りすぎ瘦せすぎに注意
  男性はBMI値21~27、女性は21~25の範囲になるように体重を管理
     BMI値=(体重kg)/(身長m)2



今日から実践できる!食生活



ここまで、国立がん研究センターの報告書の概要を紹介してまいりました。

それでは、健康習慣でも挙げられていた「食生活を見直す」内容について、大腸がんのリスクを下げるための食生活についてまとめていきます。


・偏食を無くしまんべんなく食べる

三大栄養素と言われる炭水化物、脂質、タンパク質をバランスよく過不足なく摂りましょう。

栄養が不足すると、がん細胞の増殖を抑制する体の免疫機能の働きが低下してしまいます。植物性食品を中心に多くの種類を食べるのが良いとされてます。


・加工品の摂取量を抑える

加工品には様々な添加物質が使われています。体に与える影響はまだまだ未知の部分があり、がんのリスクとなる確実な報告は少ない状況ではあります。

現時点で、ハム・ソーセージなどの加工肉に使われている亜硝酸は確実に胃がんのいリスクが上がると言われていますので、購入時は裏面を確認し「亜硝酸・・・」の記載の無いものを選びたいですね。

安心面を考えると摂取量は抑えるのに越したことはないようです。


・塩分を控える

日本人は他国と比較すると、塩分の摂取量が多くなっています。塩分のキツイ塩辛などの食品は、がんのリスクを高めるようです。


・食物繊維を摂る

大腸がんのリスクを確実に下げると言われているのが、食物繊維です。

便秘が大腸がんのリスクを高めることは多くの研究で報告がなされています。女性に大腸がんが多いのも、便秘になりやすいからのようです。便秘予防が大腸がん予防につながります。

食物繊維は便秘予防に欠かせない食品です。穀類、豆類、野菜、果物に含まれています。厚生労働省が推奨する1日の野菜の摂取量は350gで、目安は小鉢4杯分相当です。


・和食を心がける

欧米人に多く見られた大腸がんですが、戦後の食の欧米化に伴い日本人にも増加したといわれています。赤身の肉(牛、豚、羊)は、大腸がんのリスクを高めるとされ、食べる上限量が設定されています。食の変化によって、豆類や野菜の摂取量が減少しているようですが、これらは、がんの予防には欠かせない食品として、積極的に摂るように指導されています。

豆類や野菜を中心とした和食が、健康食として世界中で注目されている理由の一つです。


・抗酸化食品を積極的に摂る

体が酸化すると、免疫力の低下を招くので、抗酸化食品を推奨する専門家が増えています。体の酸化と病気との関係を研究する動きは世界中で盛んに行われており、がん細胞の抑制効果も報告されています。

抗酸化作用の高い栄養素は、ポリフェノール、カロテノイド、ビタミンC、ビタミンEです。

 

菊芋は、イヌリンを含む食物繊維の豊富な食べ物です。さらに、体内の塩分を調整するカリウムを多く有してます。ポリフェノールやミネラルの成分も持ち合わせており、トータルで大腸がんの予防に大活躍の食材です。

是非、菊芋をお試しください。

 

今回の内容は国立がん研究センターの「科学的根拠に基づくがん予防」に基づいております。併せて参考にされてください。

 

 

 

attention
菊芋は摂りすぎるとお腹が緩くなることがあります。ご自身の体調に合わせ、摂取量の調整をお願いいたします。

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